ひな祭りの日に楽しんだ「磯遊び・山遊び」ってご存知ですか?
「ひな祭り」のルーツを紐解いていくと古代中国に遡ります。旧暦3月3日巳の日に川に入り、身を清める「上巳節」という行事があり、その風習が平安時代に日本に伝来。
その後、女の子の人形遊びから、女の子の成長を祈って人形を飾り、宴を楽しむ行事の「ひな祭り」となり、現在でも受け継がれています。実はこの「ひな祭り」、他にも別の過ごし方があるのをご存知でしょうか?
3月3日は「磯遊び・山遊び」を満喫する日
かつての「ひな祭り」は、子供や女性たちが重箱にごちそうを詰めて、海や山へ繰り出し一日中飲み食いしながら遊ぶ日だったそう。昔は神様は山にいると考えられ、春になると田んぼの神様になると伝えられていました。
その神様を迎えるために、海や山に入って心身を清めたのが「磯遊び・山遊び」の始まりだそう。これは古代中国の行事にも繋がる風習です。ちょうど旧暦の3月3日は大潮の頃で磯遊びにふさわしい時季でした。この楽しみは、春の潮干狩りや山菜摘み、お花見など、現在でも継承されています。