まず「包む」という字。漢字では母体に守られている胎児を表し、母から生まれると「己」に変わります。このことから慈しんで丁寧に扱う、大切にするという意味が込められているそうです。
風呂敷は、実用性と同時に日本文化の中で「包む」という行為に込められた深い意味を象徴しています。
「包む」ことは、日本人の「和を大切にする心」や「物事を丁寧に扱う精神」を反映しているとも言えます。
したがって、「風呂敷で包む」という行為は、物理的な利便性以上に、人との関わり方や価値観を映し出すものとも言えるでしょう。
風呂敷で包み、それをほどいて贈答品を渡すことは相手の方への尊敬を証し、丁寧なおもてなしの気持ちを添えることに繋がります。
|