五節句のひとつである「重陽の節句」は、平安時代の初めに中国から伝わったとされています。
この節句に欠かせないのが「菊」。旧暦の9月9日は、現在の10月中旬ごろにあたり、菊が美しく咲き誇る時季です。古来中国には菊の花からしたたる露が川に落ち、その水を飲んだ者が長寿になったという「菊水伝説」があり、菊は邪気を払い長寿の効能があると信じられていました。また、重陽の節句では菊を行事に用いたため、別名「菊の節句」とも呼ばれています。無病息災を願う重陽の節句。家で過ごす時間も長くなった毎日。
今年は部屋に菊の花を飾ったり、菊酒や栗ごはんを味わって、邪気を払ってみてはいかがでしょうか。
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