成人式の始まりは、奈良時代以降、数え歳で12~16歳の男子が行った「元服(げんぷく)」という儀式。髪を大人の髪型に結い、服装も大人のものへと改めました。また、幼名から新しい名に切り替えたり、冠をつけたりしました。女子の場合は「裳(も)」という、腰から下にまとう衣服を身に付ける儀式「裳着」を12~16歳で執り行いました。江戸時代には、貴族のみが儀式を細部まで継承し、その他の人々は前髪を切り落とすだけに簡略化されていったようです。近年では、他県の大学へ通う人が参加しやすく、気候的に着物で出席しやすい春や夏に成人式を行う市区町村もあります。
|