一年間を24分割した二十四節気の第6節が「穀雨(こくう)」です。その意味は、百穀を潤し、芽を出させる雨ということ。地上にあるたくさんの穀物に、たっぷりと水分と栄養がため込まれ、元気に育つよう、天からの贈りものでもある恵みの雨が、しっとりと降り注いでいる頃で、田植え準備のタイミングとして大切にされてきた暦です。この時期、私たちの食卓をにぎわせてくれる旬食材といえば、筍やヤリイカなどが挙げられます。また藤の花も盛りを迎えます。気持ちも華やぐこの時季、雨の日も天からの贈りものだと感じれば明るい気持ちで過ごせそうですね。
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