ひな祭りは、五節句(「人日」「上巳」「端午」「七夕」「重陽」)のひとつにあたります。ひな人形を段飾りにして祝うようになったのは、江戸時代からです。武家や貴族だけの習慣でしたが、明治以後になると一般家庭にも定着したのです。また、ひな祭りが「桃の節句」と呼ばれるのは、日本では桃は縁起のよいものとされており、百歳(ひゃくさい)を「ももとせ」とも呼ぶことから、長生きを象徴する植物ともされています。そんな桃の花が旧暦の3月初旬頃が見ごろだったこともあり、ひな祭りを「桃の節句」として、桃の花を飾るようになったといわれています。
|